川柳報告 - アニメ - 2024年7月頃~ - 天穂のサクナヒメ
戻る
第1話
- 先ほどっ あめのうきはし が現れ
- 人の身で 踏み入ってよい ところでは
- ところでは ない引き返せ 引き返せ
- 見つけたぜ カツライシマル イシマルっ
- だろうがー 俺たちだって ギリギリっ
- てめーもっ 見過ごすわけに はいかねー
- 侍が 聞いてあきれる ぜまあいい
- 気にするな わしにかまわず 続けるが
- 神だーっ 何言い出すか と思えば
- この橋は いずれ消えるっ その前に
- じゃったから のう当然の 報いじゃー
- おひーさま わかっておるっ うっさいな
- おってなー 蹴り飛ばしたら 米粒の
- ほんとうに いただきのよと 人の住む
- ひとえにっ みなの力が あってこそ
- おやくめは 献上品で 決まるから
- うってつけ のーっ人形 なのですが
- ココロアも いつかおやくめ につけると
- この広さ いくら寝返り をうっても
- ございます 話は後じゃ まず酒じゃ
- されずにっ 蓄えられた その米を
- わしの米 2人の行方 がわからぬ
- おるでしょう ここは心を 入れ替えっ
- まるっちい 狛犬以外 になんだと
- このような 形をしては おりますが
- どうしたー 侵入者をっ 検知した
- なる前に とっ捕まえて 雲の海
- 羽衣は いけませんぞっ いつぞやも
- あっちはっ カムヒツキ様 に献上
- タケリビの 娘としてっ じゅうようし
- 招き入れ たのもそのほう のうつけが
- 化け物か つがう神様 だ神様
- キンタだー おめがミカドっ てやつかっ
- すなわちっ いただきのよと ふもとのよ
- 現れる までっこたびの ろうぜきの
- おにじまの ことは存じて おろうなっ
- んーまさか ここから通う つもりでは
- おにじまに 住み着いて命 を果たすの
- みやこから 追放とする 追放ー
- ココロアっ おぬしも一緒 に来てくれ
- おにじまに 行くと申した ときにはっ
- 入れ替える よう促して いるように
- あの島で 米を作りっ 狩りをしっ
- そのような 思いもあった のではない
- いただきの よでも収穫 が減ったり
- 広がって いるといいます もっともっ
- ちょくですぞ しばらくは酒 はお控え
- このように 閉じこもったと 聞くぞーっ
- カムヒツキ 様にっわしを 許すよう
- 本当に いいのでしょうか えっサクナ
- 神様に なって必ず 両親を
- 思うのじゃ 行方知れずに なったのじゃ
- 最初から では諦める ということ
- おにじまに 行かないという のですねっ
- 何をする わしは神だぞ 丁重に
- 寂しいっ でもっやっぱり 嫌じゃーっ
第2話
- 乗ってきた 船には戻れ ぬのかーっ
- 母上が 過ごし父上 と出会われ
- やかましい わっひとのこの 分際で
- この先の りゅうのぬけあな と呼ばれる
- 神様は 人ば守って くれるんだ
- 父親と してっおぬしが 先にたて
- この子らと はっ親子では ありません
- カイモルの ことは存じて おりますが
- まだ会って ひとつきほどっ はーこれは
- それがしっ 武芸の才が 備わって
- お気をつけ をっ案ずるで ない鬼と
- せんじんっ カケリビ様の 娘ふー
- おいらたち だっおあいこに なっただけ
- 寛大な 心を持つの が肝要
- まだ鬼が 残っておった か鬼では
- おい待てっ おぬし何者 じゃっうんっ
- 峠には まどいのじゅつが かけられて
- オオミヅチ というっ悪の りゅうじんを
- いるものの 朽ちてはおりま せぬなーっ
- 入っとる んじゃー家主は わしじゃぞー
- 騒がしい それに頻繁 に地鳴りも
- なんじゃこれ はっこきばしの ようですな
- 食料も 集めてこいと 申すのか
- せねばなっ 稲のもみなら ここにあり
- ありますぞ なんとそれがし はぶもんの
- なるほどー ではっそれがし たちがここ
- 大役を 果たすっという ことになり
- こいでもっ 今までよりは ずっとマシ
- なるほどー そしてイシマル に追われっ
- かしらはっ カイマルの父 カイマルは
- 目の当たり にして言葉を 失った
- 食ってねー んだっ死ぬしか なかったべ
- あすからは たらふく食える だけの糧
- ご立派で ございますぞっ おひーさま
- 鍬や鋤 などを使って 人力で
- することで 作業効率 を高めて
- 早いのう ははははははっ のら仕事
- できたらっ 魚ばとって きてけさい
- 申すなー ではっ田のほう くれぐれも
- しかしこの 調子であれば カムヒツキ
- カムヒツキ 様の大役 果たすこと
- もう少し 奥まで行って 採っていく
- やれやれっ これで当分 食うにはっ
- 国でもっ 怒るいいこと ありません
- なんじゃとー 申し開きも ありませぬ
- 得意だと 申しておった ではないか
- 失敗っ あるだけですっ はーふっふ
- ベンタニア 料理かヤナトの 食材っ
- そう申す でないっわざと やったわけ
- おらぬゆえ 今はおぬしに 炊事場を
- どうとはっ このままっあの たうえもん
- これ以上 わしに働け と申すの
- 考えて もみよ奉納 する稲を
- 知らぬのじゃ ぞーっ田植えも 稲作も
- 絶対に やらぬぞわしは カムヒツキ
- ならぬのじゃ ぞーできるわけ なかろうっ
- サクナーっ 怒ってました 今いやっ
第3話
- いえいえっ しばし待てばっ もみから芽
- 無いのかっ 残念ながら おひーさま
- 嬉しそう なのじゃっやっと おひーさま
- ございます ここも全然 まだだっぺ
- 行おう おらクワ持った ことねーべ
- おひーさま ここは豊穣 神として
- 簡単に 申せば土の 養分に
- 高めてっ 稲が育つの を手助け
- ございます なるほどなーっ してそれは
- フンなどを 用いるようで ございます
- いえいえっ これはあくまで もととなる
- まっさかー さあおひーさま 初めての
- できるかっ そもそもおいら は手細工
- おなごじゃー しかしっ神に ございます
- おみがーっ できるっすかー ははははっ
- ござろうっ いくら不器用 とはいえっ
- しばらくは お茶でも飲んで 休んでい
- 挨拶っ 粗茶は挨拶 ではないぞ
- サクナ様 入るでないっ 体中
- おんめだべ やかましわいっ 何か気に
- 失敗し たのかヤナトの 食材っ
- また狩りに 行かねばなりま せぬなーっ
- しておらぬ ではないかー そのような
- 聞き入れる のは難しい とは思う
- 水を入れ 土をならすっ しろかきを
- 力をっ より感じられ ているので
- 筆を持つ ときのようにっ こうかそれ
- しろかきが 終わったあとの やわらかい
- 最後にっ かるく手前に 引きて土
- 強くなれ ばっ鬼たちと の戦い
- まことかっ さすれば都 にいずれっ
- 育てれば たらふく米が 食えるのじゃ
- わしがやる それで雑草 というのは
- ありすよっ あれからたった 数日で
- 養分が 集まるように するのがっ
- このような 毒団子にっ 毒団子
- 辛抱じゃ 立っているのも つらいのう
- 注意する ようトチョウとは なんじゃーっ
- もたらすと お思いではっ 違うのか
- 力はっ この米にはっ はっ話
- 違います じいはそのよう なつもりで
- もう我慢 ならん都に 帰ってっ
- 水田に ござりまするっ それがしが
- それがしが あしぐもぞくに 相談し
- まいたもの 以外には無い のじゃろうっ
- できればっ かなりの量に なりまする
- できあがる までっ黙って おるつもり
- 神に気を つかうでないっ さあ田植え
- 広いだけ あってっこれは なかなかー
- やめさかい かいまるあっち 行きさいっ
- あるのじゃー 残りはおぬし らでやれっ
- しすねこだ あっち行けって 行ってるべ
第4話
- しておけよ 田を壊された らたまらん
- 稲作も そうした自然 の力を
- おらもまだ くもことらねば いけねっす
- 教えると 申しとったな サクナーっ
- どのように 伝えるつもり でおったの
- 見ることは できないーでは ここに居る
- ともかくっ カムヒツキ様 が神では
- そのような 教えもあるの じゃなヤナト
- 西方の 国ですなーっ ふむおぬし
- ベントニア 港の国っ 建物っ
- 知る大事 伝える大事 司祭様
- 置いとった ガマの油は どうしたっ
- 持ち出して イタズラとはっ イタズラで
- この前も わしの団子を 盗み食い
- だったので 薬調合 できるのか
- 峠だけ いただきのよっ もっと外
- 話では ないかもしれぬ じい昨日
- おる様子 峠の近く であればっ
- なるほどー さすればわしが 頑張らず
- 食料は 彼らに任せ おひーさま
- されてはっ はーそれはよい となるとー
- ココロワが おればからくり 人形の
- 収穫の 際っ働き に応じて
- 守ってき たと諦めが 悪くてな
- 先代の カムヒツキとの 争いで
- カムヒツキ 様はこのこと もご存知
- アシグモの 話によると どうやらー
- 次第では 力になって くれるやも
- ところかー おーう妖怪 見たいです
- お土産っ 何がいいかや 魚肉
- 魚肉 キノコもあるか もしじゃねよ
- 峠がっ 見えせんこれが 結界の
- 峠には 入ってこれぬ これー何
- なんにでも 興味を示す のじゃなーっ
- 手細工で かしーでたから いつか何
- 打てるがっ 覚えてみるか ほんだって
- 冷たくて うめさー魚 もたくさん
- おぬしらは ここで食料 集めじゃー
- よいかーっ 今の話っ キンタにも
- かっぱめも いただきのよに 住む神の
- ないのにっ なして余計な ことするの
- この者を 嫌って石を 投げてきた
- 投げられる ことこれまでも ありました
- 米づくり には「良い土」が 必要だ
- 落ち込むな まずはっ刺激 せぬように
- 行くですか 別におめーら と一緒に
- 痛くない ですかっうんっ ありがとう
- 思うよっ そうなのですか キンタもっ
- 言いました それでも相手 知ることっ
- 諦める ダメっだからっ ここかそう
- 参ったー 聞こえておらぬ ようですな
- かっぱがっ 犬と一緒さ ついてこい
- だったから 敵だと思っ たみたいっ
- 稲作の 大きな助け になりそう
- おいらーっ こんに頼みが あるんだっ
- ひとのよっ すなわち2つ のよがある
- もう少し いただきのよと 呼ばれるっ
第5話
- これがーっ 鍛冶部屋かやー 素晴らしい
- 礼くらい しろと申して おるのじゃー
- 2人ともっ 邪魔だ出てって くんねーか
- でかいのっ 水じゃっ水が ないぞおー
- なかぼしっ わざとっ水を 抜いたので
- 稲の根も 元気になるの でござるー
- 稲につく 虫や雑草 を食うので
- 虫とりが 追いつきませぬ それでカモ
- ございます なー手分けして 集めねば
- その猫は おさえておくの じゃぞーあい
- 稲作は 今大切な ところだー
- あたるのじゃ 全ておぬしを 思っての
- 赤らめた ほおが何より の証ー
- 傑作じゃ 恋するおなご とおのこの
- さすればっ おのこも自然 とおぬしを
- 気にかけて ほしいわけじゃー では今の
- だけでなく 小屋も欲しいと 申したの
- どうしても 部屋をこさえて ほしかった
- 笑顔じゃっ 大切なのは 笑顔ーっ
- いかぬぞっ 恋は戦(いくさ)と この本に
- そのじゃなっ 何か困って いることは
- 手ぬぐいを おそらく所望 しておるっ
- ダメだっちゃ これでよいはず じゃがまこと
- 熱心に ございますのう 当たり前
- じゃからなー 何度も読むに 値する
- 機織りで ございますかっ おそらくな
- おはようっ ああっずいぶん 早くから
- してんだー なんも要らねー つったべっ
- 神様も 悪くありせん 全部おら
- 気持ちはっ やっぱり恋で ねーみたい
- 思ってっ でもきんたはっ 気味悪い
- ねーのっちゃ おらを助けた ことあーっ
- ある程度 成長したら 水田を
- 稲の根が 丈夫に育つ ようにする
- 完全に 落とし、稲刈り をしやすく
- 虫よけと なるものをまき 様子を見
- むしおくり をー行って みることも
- おらぬよう ですなーやはり 家出かと
- 現れて おいらの力 さなりてー
- 最初はっ 騙されてんじゃ ねーかって
- 見えなくて ほんにおいらの ためにそば
- 嫌われて おいらのそばさ 居なければ
- 金持ちに もらわれること できるから
- 幸せに なれるからって なのにどこ
- 手がかりは あのツルのみっ 追いかけて
- ただ以前 この渓谷に 立ち寄った
- まいるには 鬼も倒さね ばならぬが
- 光ってる みてーだったっ おいなんか
- きっかけで おぬしは寺を 出ることに
- なるほどっ そういうことか ゆいゆいっ
- 契約を 破ったことに よりもとの
- 取り戻す にはっ繋がり の力を
- ゆいをどう 思っておるっ なっなんだ
- そいなこと 急に語られ ても早く
- 出会ってっ なんか変わった 気がしたっ
- クシだーっ 大したもんじゃ ねーけどー
- これは恋 じゃっ尊きに ございます
- 稲の穂に ございまするっ 稲のこれ
第6話
- 一晩で 倒れてしまう こともなん
- あしぐもが 申しておった か火山か
- ここだけに ございませぬっ ここもかー
- それっきり 近づくことも なくなんだ
- 神様の くせにお化けが 怖いんか
- 行けばいい べーんだんだー ばいばいー
- 不気味じゃー 以前まいった ときよりも
- ございます 声は聞こえぬ ようじゃがっ
- じいなんで ございましょうっ やはり今日
- よもつがみ となったものだ なるほどー
- おひーさま わかっておるっ この島は
- 討伐の ときにつるぎが 折れたから
- 思ってな タケリビの奴 その後も
- いただきの よで一番の 島だって
- 島だって ことをわからせ てやろうぜ
- 母上の 話も無いっ それだけじゃ
- 少しずつ 感じ初めて おられるの
- そろそろの はずだっああっ これは何
- なんという 暑さ落ちたら ひとたまり
- あしぐもの むくろを持って いたのはっ
- おそらくっ まわりを覆っ ている骨
- あしぐもが かわいそうじゃっ あやつはっ
- おひーさま この技もしや のぼりごい
- こなすには まだっ力が 足りなくて
- 収穫っ お忘れですか おひーさま
- これはまた 腰に来るのう 刈り終わり
- こうかーっ よろしいかとっ これを下
- 忙しい 季節と言われ ております
- 全員で 力を合わせ て行う
- こきばしに ございまするっ 稲をこう
- いえいえっ まだもみすりと こめつきが
- こんなこと までしなくては ならんのか
- 玄米を 最後について ようやくっ
- どのくらい 行うかでっ 米の白
- つくほどっ 良いというわけ ではないの
- 白米の ほうが美味では ありますっ
- まだだべか 赤子泣いても フタ取るや
- しとらんぞ ではおそらくっ あっ開ける
- 久しいな では食すぞっ よいなうん
- 愛情を 注ぎっ育て 結実し
- 恩に着る ぞっこれまでっ 父上と
- これでもう 心配要らぬ な参るぞ
- 以前より さらに数がっ おひーさま
- 申したの かっいったいっ こやつはっ
第7話
- おにじまに 旅立ってから というもの
- でもそれは 心のどこか でわたくし
- おることは まことなのかっ はったしか
- 早計で ございますがっ それはあり
- ございます ちょうど都に 戻ること
- だらしなく 過ごしていると いうことで
- 大好きな 米を渡せば サクナヒメ
- 上等な ものに限られ ております
- 感謝しな ければっ米は 米だろう
- ココロワの 顔の一つも 見なくては
- 本殿の 警備について ご相談
- ココロワは 落ち着くのうっ どうしたの
- それでーっ このまま都 に戻られ
- 面倒じゃ のうっ話は 部屋で聞く
- おったでは ないかーカムヒ ツキ様が
- ココロワー 今日は祝いじゃ 祝いなー
- おらぬのか 残念ながら おやくめが
- おぼろづき こうし様もっ 忙しい
- ありますっ これまで以上 に都の
- 警備には 力を入れて おりますし
- 最近っ 都の中で 鬼を見た
- ようにとっ ちょくも進めね ばならぬな
- 覚えてい ますか2人で おにじまに
- ございます じいは父上 と母上
- あのときー 思ったのです サクナさん
- ひとつーっ そなたに食わせ てやろうと
- そのほうが こたび献上 した米っ
- 違いなど 考えたこと も無かった
- トヨハナの 娘の米っ 楽しみに
- サクナさん 達者で暮らす のじゃなーっ
- 食うてくれ 約束じゃーっ サクナさん
- 都とは 大違いあー 神様ー
- なんじゃーっ 途端によって くるとはー
- 母上が 作っておった 米じゃーっ
- わずかじゃが 持ってくること ができたの
- 光ってて きれいだっちゃー こうしてい
- 大違い だべー体が とろけそう
- 過程がっ 全て記され ております
- 経験を 重ねっ試行 錯誤して
- いうことか 恐れながらっ その通り
- 浮いてきた 悪いもみをっ 取っていく
- なるほどー しかし不思議な ものじゃなー
- 4年目の 収穫量は ものすごう
- やりおるわ わしが働い た以上に
- この島に 生えているもの は苦すぎ
- できたはず 味がよければ カムヒツキ
- ございます カムヒツキ様 に献上
- 言われても なーったとえば おにじまで
- そうじゃなー あまほのほまれ なんてどう
- うむさきに 献上された あまほほっ
- サクナヒメ ではっとうてい できぬもの
- 何よりも 好んでおるっ よき米を
- わたくしの ほうが何倍 も努力し
第8話
- 何してん だーガキみたい なことして
- いただきの よでも同じっ カムヒツキ
- 感じるぞ 不思議と癖に なりそうと
- 問題に なっておるとっ この米を
- 怪しいと 噂になって いる者が
- わからぬぞ とっとと申せ いやしかし
- この米を 流した嫌疑 がかけられ
- はい既に カムヒツキ様 のお耳に
- そのような ことがあるわけ なかろうっ
- おやくめを 取り上げられる ともふざけ
- なりませぬ 止めるなお聞き くださいっ
- ありますが 調べが進み カムヒツキ
- 戻ったと なればっだから といってっ
- ミルテーっ サクナ行くべき 思います
- 神様も 教え同じっ おらもそう
- 見つからぬ ようっ都に 入り込む
- このような 箱に入って おにじまを
- おにじまを 目指そうとした ときのこと
- 父上と 母上がもう おらぬなら
- おらぬなら おらぬと申せ そのような
- あのときは 悪かったなー おひーさま
- 見つかった としても罰は わし1人
- この匂い どこか覚えの ある匂い
- 見覚えは おそれながらっ ありません
- かかわりが ないということ じゃなっハッ
- 問題が あったからとも 言えるその
- 不満かっ いえありがたき 幸せに
- どうしてー ここにっ当たり 前じゃろう
- おぬしはっ わしが一番 つらいとき
- 父上と 母上はもう おらぬのか
- なんという 無茶をっうんっ ココロワっ
- 親友だ からじゃ親友 今にして
- おやくめっ せめてこれだけ でも務め
- わたくしが ではっまことに おぬしがっ
- なにゆえじゃ あなたに都 に戻って
- 生きてきた あなたと違い わたくしは
- たくはない あなたのかげに 怯えたく
- どうしたと いうのですかっ わたくしの
- わたくしの 話を聞いて いましたか
- そのほうが 勝手に都 に戻った
- 爆発っ むちゃくちゃなこと を申すな
- ないのかっ ハッわたくしに ございます
- わたくしに ありますどうか サクナヒメ
- 未熟さが まねいたことに ございます
- おやくめを 務め上げさせ てくださる
- 都には 戻れぬことに なるがそれ
- あまりにっ これにて裁き は終わりじゃ
- ココロワっ 今まですまな かったもう
- 会えずとも わしはそなたの 親友じゃ
- 勅命を いただきました サクナさん
- できたらっ 都に自由 に行き来し
- 行き来して よいそうですっ わたくしも
- わたくしは ずっとあなたが 怖かった
第9話
- 丁寧に 植えていくので ございます
- こらきんた 曲がっておるぞ 何言って
- いくのがっ また難しく ございます
- 楽でーす どこに植えれば いいかすぐ
- これからも まんずよろしく お願いす
- ならんぞっ 鬼は鬼じゃっ おひーさま
- このような 深手で何が できましょう
- 違うっちゃ お願いすすっ きんたから
- 変わりなく なってしまうの ではないか
- 少しでも 歩けるように なればすぐ
- まったくっ どいつもこいつ もわがまま
- サクナさん でしたら人の 子の願い
- ならぬのか そうなのですか この島に
- 読み解きっ より良き米を 作ろうと
- ああ見えて 手先は器用 じゃ農具や
- 最近は ちょっと多すぎ る気もする
- 思いまし てなーなにゆえ というのは
- できぬはず つまりっ術が 弱まって
- のですがっ おそらく術が 弱まって
- 鬼どもが このままじゃきが 強まれば
- たしかにっ この機に乗じ て先手を
- お主をっ 一人の大人 の男と
- いつのまに そんなものをっ カムヒツキ
- 何事も 自分の足で 進むのが
- お前はっ ココロワヒメと 申します
- あそこだけ 霧が動いて いませんっ
- おお霧が こんなところに 城が我
- 囲まれた ようだこんなに 待ち伏せだ
- どうやらっ ここに来るのが わかってい
- ココロワは ここに居るのじゃ アシグモっ
- お与えに なったのですよ サクナさん
- わたくしが まいりましょうっ ココロワっ
- だけでなく、筋肉などを 作るのに
- この中に 居る鬼どもの 親玉が
- 怨念は もとはといえば 鬼どもに
- 殺された あしぐもぞくの 怨念っ
- いたような ものっ一人で あやつとっ
- あのときっ わしが橋から 蹴り飛ばし
- 久しぶり だなーしばらく 見ぬうちに
- からなーっ どういう意味じゃ そもそもっ
- わしらより 前にっあめの うきはしか
- 目的は てめーを殺す ことなんか
- ふもとの世 全てをあいつ と一緒に
- かつらとっ あの女やっ ガキどもだ
- 案ずるで ないアシグモと ココロワが
- 戦いを 仕掛けてまいり ましょうそれ
- おったでは ないかやらねば やられると
- ひそんでっ しふくのときを 過ごしてい
- ひかれーっ 巡り合ったっ おさえきれ
- 手に入れた このいただきの よとやらを
- おひーさま 島が峠の ほうにもっ
- おひーさま これをっ鬼の 足跡っ
第10話
- 峠にっ 鬼が大挙し て押しかけ
- おいどこに 隠れておるっ メシじゃ今日
- サクナーっ 無事だったっす か神様
- 傷ついた うさぎおにがっ 鬼たちば
- 乗り越える どうやってだっ 家も納屋
- かいまるっ 目をこすっては いけません
- たくさんじゃ こんなところに おってもっ
- あの頃の ように都で 暮らすのじゃ
- それではっ 何も変わらぬ ではないか
- 奪われる ことはあっては なりませぬ
- 家も木を 集めて作り なおそうっ
- そうやって しのいでいたで はないかっ
- 羽衣と 農具の力 があればっ
- 一人では 一人ではない みながおる
- 絶望し 全てを誰か のせいにし
- ご無事でー 何よりですっ どうやらっ
- その前に おいらたちから 一ついい
- 神として 負けてはおられ ませぬなっ
- 手放しで 褒められるもの ではないが
- ひっ一つ 贅沢言うで ねーっでは
- それではっ てくさりだんご あらためっ
- あらためっ でなおしだんご をいただく
- また美味い 米を作るぞ 作るぞー
- どうかーっ なさいましてっ あいやふむ
- 灰だけを 除くことはー できないの
- 灰はーっ 水とともにっ 流し出せ
- 考えて 見ますっつまり 土にはっ
- 土にはっ 自浄作用が あるという
- 弱まって いるとはいえっ もうっこの
- もうっこの 峠は油断 ができぬの
- 人の子か 我が居た場所 からも見え
- 殺された あしぐもぞくの 言葉かと
- 言葉かと 思っていたが もしかした
- そうなれば よいのでござり まするがー
- いるものに 自らなった のですゆえ
- サクナヒメ ココロワヒメよ うつろいの
- そうなのか 黙って頭 を下げてい
- よき米を 作るためにっ どうしても
- どうしても 必要なので ございます
- すみません 考え事を していると
- 言われるっ 唯一の枝 探すのも
- カムヒツキ 様もとること ができたら
- 入らぬー カムヒツキ様 ていよくー
- ことでしょう これはアムルの いしではー
- わたしたち フォルマスキョーの せんきょうし
- この前っ 鬼ば近くで 見たっちゃっ
- 弱まって いるとはいえっ いずれまた
- なってはっ そうかかいまる かいまるっ
- かいまるっ 返事っしろっ かいまるー
- アシグモが 連れてきてくれ たのじゃなー
- あちらから ああこの先に ほらがある
- ほらがある おそらくそこに 行っていた
- かいまるよ そいつがわしら に何をし
- わしらはっ 大事な家を うしのうて
- 食うよい たとえイシマル や仲間の
- これ以上 わしらはおぬし を恨まぬ
- イシマルっ てめーのつらを 見れば見る
- 憎しみが 湧いてきやがる あらためて
- あらためて 殺してやろう て気にさせ
第11話
- イシマルっ てめーのつらを 見れば見る
- あらためて 殺してやろう て気にさせ
- 生き延びる ために最も 必要っ
- 勘違い するなっ武士は 食わねどっ
- 山賊は 全て討ち取る のだくっそ
- ではないか 生きるためには くっえーっ
- てめーらが 戦をおさめ ないせいで
- 剣を抜く ことすらできず 山賊に
- それともっ 俺が殺して やろうかっ
- 思ったっ 死ぬべきだとっ だがなぜか
- そうなので はないか生きて 良かったと
- てめーって 奴は虫酸が 走るぜー
- 百姓に そういうことを 申してい
- ところでっ おぬしの中に ある怒(いか)り
- かいまるっ いかんっ久し ぶりだなー
- 俺だよっ てめーのオヤジ を殺した
- 痛めつけ られっ一生 かかっても
- かいまるが 神様になっ ちまったか
- ではないっ なりつつあると いうのがっ
- かみのきっ じんぎを宿し つつあると
- たまげたな あの子だけでは ありません
- おらたちも サクナと同じ なるですか
- よに来てっ 神になったと 聞きますっ
- 鉄ば打つ つちが光って 見えること
- ようですっ 振り回されぬ よう慣れて
- 素晴らしい 神になること もあるいは
- 仮組みだ 危ねーからー 外へ出ろ
- なされては いかがでしょうっ カムヒツキ
- カムヒツキ 様も静観 なさるわけ
- なったらっ ふもとのよでは 誰も生き
- まだまだじゃ 米がとれなく なったこと
- つもりです かっ倒せるの であればっ
- カッパたち 島を守って きた全て
- 母上は この羽衣を 残したっ
- ほしだまの つるぎであるっ たまじいを
- 残したっ ほうじょうしんと せんじんっ
- 晴らすかの ように毎日 遊んでっ
- わたくしに 教えてくれた のはサクナ
- やられるか それがあやつの 口癖で
- 無かったっ まるで己を 憎しみっ
- 手にすれば あやつに踊ら されてるも
- 一度だけ 笑ったことが ありまする
- アシグモの 生き残りかー ハッちょうど
- ちょうどいい ムカついていた ところだー
- おにのきの かけらくらいは 残ってん
- あるのはっ 強さと弱さ それだけだ
- 親しまれ てきた。平安 時代には
- おにぎりの 原型となる 「屯食」(とんじき)が
- 例をいう これはどういう ことじゃ我
- 自らを 殺した鬼を 襲ってい
- イシマルと 何か関わり があるので
- 広がりっ ヨモツガミがっ 反応し
- 意味などっ 黙れへっぽこ ざむらいっ
- 好きなので あろうっそれで 十分で
- この島が 好きなわしにっ サクナ様
- 呼んでいる ようだなここに 来いとんっ
- 食われたか ヨムツホムスビ に役目っ
- じゃきですぞ ヨムツホムスビ とイシハマル
- ございます 一旦引きま しょうぞじゃが
- ようではっ オオミズチなど 夢のまた
- おひーさま おひーさまーっ やめろやめ
- 助けたっ おぬしを許す と申して
- ハッわしは やはりこの島 が好きじゃっ
- この島に 生きるすべての ものが好き
第12話
- 全身は 硬いうろこに 覆われっ
- 切り裂かれ たのじゃほしだま のつるぎで
- 羽衣は トヨハナ様が ふもとのよ
- サクナさん やはりあまりに 無謀では
- ならんぞっ 何度も申し ておるじゃろ
- するじゃない これはあるじと しての命
- 打てる中 でーっ一番 つえーもん
- 強すぎた でしょうか死ぬか と思った
- 伝わらぬ それにあのとき の不思議な
- もらうしか ないようじゃなー サクナさん
- くらいだべ そうかすまぬが 頼めるか
- 諦める でないっときは かかるやも
- まことにっ このまま田植え を始めて
- 続けるの はーっ無理かも しんねーな
- おそらくっ 力をつけた サクナさん
- そのほうが 扱いやすい かと思い
- やったぞー なんじゃこれはー すごい切れ
- 働いて おるっ2人が おひーさま
- それだけに ございましたっ おひーさま
- 心配が ございましょうっ 嫌じゃじい
- おっしゃって くださいました うううあー
- どのように 栽培したか、天候は
- 振り返る。 今年は肥料 が少なく
- 来年は 多めに撒こう、水の張り
- 来年は 水をていねい に管理し
- 今日もいい 天気じゃのうっ おっどうし
- 打ち直す なんてっとても できねーっ
- 聞き入れて やってほしいっ おひーさま
- おひーさま してみたいこと を申せっ
- 蓄えて おったあまほほ を見つけた
- このような 農具をつける と聞いたの
- 聞いたので みようみまねで 作ってみ
- より強く なっておるよう じゃなふもと
- 憎しみや 怒(いか)りが何も 生み出さぬ
- おーいさあ それがしたちも 始めよう
- 謹んで お伝え申し あげまする
- だったため それがしがつい 何をして
- そっそれは あまりにむごい まあよいで
- 山菜も 多く芽吹いて いるはずじゃ
- まことかー じいも参るの じゃぞよいな
- 思うのじゃ それときよみず と魚も
- 良い天気 じゃのうっじいっ みなのもの
- ほしだまの つるぎの願い なのですっ
- わがままを 許してほしい と答えろ
- 神じゃぞっ 神に黙って このような
- 場合では ございませぬぞ うるさいっ
- うるさいっ お立ちください 立つのです
第13話
- 賑やかに なるもんじゃーっ 都から
- 変わりまし たねサクナさん そうかーっ
- 炎はっ かつてみはしら のみやこに
- じゅうりんし いずれ都に も攻め入る
- カムヒツキ 様はご存知 でおられる
- なぜならっ このサクナヒメ が討ち取る
- わしとてっ 都におった 頃のわし
- 魂に してっ力の 源っ
- 頼んだぞ ほいなのおいら が知るかよ
- ほう傷が 消えておるぞっ ほしだまの
- このときの ためにとじいが ミルテから
- 違います ですがふもとの よに戻れ
- よき米が 収穫できる のではない
- なんという 量じゃこちらも ですまるで
- 1箇所に 集まっている ようですっ
- あしぐもっ 確かめさせて もらったっ
- 最強の 農具とやらっ ついてこい
- あの穴の 下に繋がっ ているはず
- 知っていて 騙したなーっ まいるぞっ
- いうのかっ ですが朽ち果て ていますっ
- なるほどっ これで全ての 説明が
- 神の手に よるものしかも 昨日今日
- たみである 歓迎するぞ サクナヒメ
- はんもくし あえば憎しみ が生まれる
- 戦いを 望んでいるの ではないっ
- 温かい でしょう感じて くださいっ
- タケリビっ おのはタケリビ の娘か
- では我は 礼を尽くさね ばならぬな
- トヨハナを 腹におさめた この姿
- 一柱(ひとはしら) ではないなにっ 聞いたこと
- 得たように わしのうちにも 宿るもの
- しておるっ ケイっおぬしの おかげじゃー
- おかげじゃー きんたっじいっ 頼むぞー
- 羽衣の 力をじんぎ の力を
- オオミズチ にあらず神と そうせいじゅ
- 見て見てっ 見るといっても 何をハッ
- じいじいっ たのむほしだま のつるぎよ
- しまうんじゃ なーっご立派 でしたぞっ
- いったいっ どこに向かって いるんじゃっ
- いるんじゃっ ふもとのよだと するとーっ
- なにゆえに 止まる大きく なりました
- 魂が 解き放たれた のですおう
- 死んだ身っ いまやお前に してやれる
- ガキじゃねー あとはわかるな 父上っ
- 父上っ おう頼むぜっ かいまるっ
- 魂を 飛ばし心を 通わせる
- 会えないの ですかいつでも 見ています
- 母上っ サクナは生きて いきますっ
- 生きていき ますっどうかっ お達者で
戻る